食品系の会場調査に何度か参加していると、一つ気になることがある。
もちろん守秘義務があるので、具体的な商品や企業については書けない。
ただ、参加を重ねる中で感じていることがある。
会場調査で扱われる商品は、「高付加価値」を目指したものが多い気がする。
あくまで筆者の体感だ。
しかし、この仮説は意外としっくりきている。
「普通の商品」はあまり見かけない
会場調査というと、新商品の試食や試飲をイメージする人が多いと思う。
実際、そのような内容も多い。
ただ、参加していて思うのは、
「これは普通の商品ではないな。」
と感じる場面が少なくないことだ。
例えば、
「少し高価格帯。」
「今までにない特徴がある。」
「何か一つ、新しい価値を加えている。」
そんな商品に出会うことが多い印象がある。
スーパーで何気なく並んでいる定番商品というより、
「新しい選択肢」を提案するような商品だ。
本当に、その価値は伝わるのか
そこで思った。
企業が知りたいのは、味だけではないのではないか、と。
もちろん、「おいしいかどうか」は大切だ。
でも、それだけなら社内でもある程度確認できる。
わざわざ会場を借り、多くの参加者を集め、謝礼を支払ってまで調査する理由は何だろう。
筆者は、
「企業が考えた付加価値が、本当に消費者へ伝わるのか。」
そこを確認したいのではないか、と感じている。
例えば、
「少し価格は高いけれど、この特徴なら買いたい。」
「この機能には魅力を感じる。」
「逆に、その違いはあまり分からない。」
そんな率直な反応を知るために、会場調査という場があるのかもしれない。
高付加価値だからこそ、失敗できない
高付加価値の商品は、開発にもコストがかかる。
広告費もかかる。
販売戦略も変わる。
だからこそ、発売前にできるだけ消費者の声を集めたい。
そんな企業の姿勢が、会場調査から伝わってくる気がする。
もちろん、これは筆者の想像に過ぎない。
企業の担当者へ確認したわけではない。
それでも、参加を重ねるほど、
「ここにはかなりの予算がかかっているんだろうな。」
と思うことが増えた。
自由記述が重視される理由
会場調査では、自由記述を書く機会も多い。
「どう感じましたか。」
「その理由を書いてください。」
そんな質問が続く。
最初の頃は、
「味がおいしかったです。」
くらいしか書けなかった。
でも、それではスタッフから詳しく聞かれることもある。
何がおいしかったのか。
どんな印象を持ったのか。
価格に見合うと思うか。
その付加価値をどう感じたのか。
企業が知りたいのは、まさにそこなのだろう。
最近では、できるだけ具体的に書くことを意識している。
消費者の一言で変わることもあるのかもしれない
会場調査に参加すると、
「自分の意見なんて、一人分しかない。」
と思うことがある。
でも、何十人、何百人という意見が集まれば話は変わる。
「この特徴は好評だった。」
「価格がネックになっている。」
「思ったほど伝わっていない。」
そんな傾向が見えてくる。
もしかすると、その一言が商品の改良につながることもあるのかもしれない。
そう考えると、ただ謝礼をもらうだけではない面白さがある。
会場調査は、企業の悩みを覗ける場所
ポイ活として考えれば、会場調査は高単価案件だ。
短時間で数千円の謝礼をいただけることもあり、とても魅力的である。
でも最近は、それ以上に興味深いことがある。
企業は何に悩み、何を確かめたいのか。
その片鱗が見えることだ。
もちろん詳細は話せない。
しかし、参加するたびに、
「企業はここまで消費者の声を大切にしているんだ。」
と感じることがある。
あくまで一つの仮説
今回書いた内容は、あくまで筆者が会場調査へ参加する中で感じた一つの仮説だ。
すべての会場調査がそうとは限らないし、企業の意図を知っているわけでもない。
それでも、高付加価値の商品に触れる機会が多いと感じるのは事実である。
企業が自信を持って送り出したい商品だからこそ、発売前にじっくり消費者の反応を確かめたい。
そんな思いが、会場調査という場には込められているのかもしれない。
だから筆者は、毎回できるだけ誠実に回答する。
商品を作る企業にとっても、これから購入する消費者にとっても、その時間が少しでも意味のあるものになればいいなと思っている。
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