投資に必要なものは何だろう。
知識だろうか。
資金だろうか。
それとも相場を読む力だろうか。
もちろんどれも大切だと思う。
ただ、投資歴10年近くになった今、筆者が意外と大事だと感じているのは「忍耐力」である。
そして最近、その忍耐力を一番鍛えてくれているのは投資ではなく、我が子かもしれない。
投資は待つ時間の方が長い
投資というと、お金を増やすための活動というイメージがある。
しかし実際にやることは意外と地味だ。
積立設定をする。
購入する。
そして待つ。
本当にこれだけである。
投資信託を積み立てている人なら分かると思うが、毎日何かできるわけではない。
むしろ何もしない方が良い場面も多い。
株価が上がっても下がっても、積立を続ける。
暴落が来ても慌てない。
気付けば数年経っている。
長期投資とは、ある意味「待つ技術」なのかもしれない。
しかし昔の筆者は、この待つということがあまり得意ではなかった。
昔は値動きが気になって仕方なかった
投資を始めたばかりの頃は、評価額が気になって仕方なかった。
今日は上がった。
今日は下がった。
毎日のように証券口座を開いていた時期もある。
たった数千円の変動なのに気分まで上下していた。
今思うと、相場をコントロールできるわけでもないのに忙しい話である。
それが今ではかなり鈍感になった。
理由はいろいろあると思うが、一番大きいのは子育てかもしれない。
子どもは予定通りに動かない
子育てをしていると、自分の思い通りにならないことが本当に多い。
例えば朝。
出かける前に靴下を履こうとする。
しかし子どもは言う。
「じぶんで!」
どうやら自分で履きたかったらしい。
それなら頑張ってもらおうと見守る。
だがうまく履けない。
怒る。
泣く。
そしてさらに時間が過ぎる。
気付けば10分経過。
こちらはすでに遅刻寸前である。
また別の日。
お風呂に入る時間になった。
しかし今日は入りたくないらしい。
説得する。
逃げる。
説得する。
逃げる。
最終的に15分後くらいに入浴が始まる。
さらに保育園のお迎え後。
今日はまっすぐ帰ろうと思っていた。
しかし公園が見えてしまった。
遊びたいらしい。
帰ろうと言っても聞かない。
結局20分延長戦である。
こういうことが毎日のように起きる。
コントロールできないものに慣れた
子育てをしていて感じるのは、
「自分ではコントロールできないことがある」
という当たり前の事実だ。
もちろん親としてできることはある。
声をかけることもできる。
環境を整えることもできる。
しかし最終的に子ども本人がどう動くかまでは決められない。
思い通りにはならない。
投資も少し似ている。
どれだけ分析しても相場は思い通りにならない。
株価を上げることはできない。
世界情勢も変えられない。
できるのは、自分が積立を続けることくらいだ。
子育てをしているうちに、
「コントロールできないものに対して過度にイライラしない」
という感覚が少し身についた気がする。
ポイ活も意外と忍耐力が必要
これはポイ活にも当てはまる。
ポイ活は地味な積み重ねの世界だ。
アンケートに答える。
案件をこなす。
ポイントが承認されるのを待つ。
時には数か月かかることもある。
昔なら気になって何度も確認していたかもしれない。
しかし今は、
「そのうち付くだろう」
と思えるようになった。
子育てをしていると、
数か月待つことよりも、
お風呂に入るまで15分説得する方が大変だったりするのである。
成果が出るまで時間がかかるのも同じ
もう一つ共通点がある。
それは成果が見えるまで時間がかかることだ。
子育てもそうだ。
今日絵本を読んだからといって、明日急に語彙力が伸びるわけではない。
今日公園で遊んだからといって、翌日に運動能力が劇的に上がるわけでもない。
でも積み重ねは確実に残る。
気付いたらできることが増えている。
投資も同じだ。
今日積み立てた1,000円で人生は変わらない。
来月も変わらない。
しかし数年後に振り返ると、思っていた以上に積み上がっていることがある。
どちらも「すぐ結果が出ない」という点でよく似ている。
子育てが投資の練習になるとは思わなかった
正直なところ、子育てを始める前はこんなことを考えたこともなかった。
子育てと投資。
まったく別のものだと思っていた。
しかし実際には意外な共通点がある。
思い通りにならないこと。
成果が出るまで時間がかかること。
コツコツ積み重ねること。
そして何より、焦っても仕方がないこと。
子育てで鍛えられた忍耐力は、いつの間にか投資やポイ活にも役立っている気がする。
おわりに
最近は投資信託の値動きを見ても、以前ほど一喜一憂しなくなった。
ポイントの承認待ちもそこまで気にならない。
それは投資経験が長くなったからかもしれない。
しかしそれ以上に、毎日2歳児と向き合っている影響が大きいような気がする。
靴下を履くのに10分。
お風呂に入るのに15分。
公園から帰るのに20分。
そんな日々を過ごしていると、相場の上下くらいでは動じなくなる。
投資の本で学んだわけではない。
子育てを通して身についた忍耐力だった。
そしてその忍耐力は、思いがけずお金との付き合い方にも役立っている気がしている。

