FP(ファイナンシャル・プランナー)3級を取得したのは数年前のことである。
現在はFP2級まで取得しているが、振り返ってみると、筆者にとって一番インパクトが大きかったのはFP3級だったように思う。
なぜなら、それまでなんとなく理解しているつもりだったお金の知識を、一度整理するきっかけになったからだ。
今日はそんな話を書いてみたい。
お金のことを「なんとなく」で済ませていた
FP資格を取ろうと思ったきっかけは結婚だった。
独身時代は、自分一人のお金のことだけを考えていればよかった。
給料をもらう。
貯金をする。
投資信託を買う。
それで特に困ることはなかった。
しかし結婚すると話が少し変わってくる。
家計。
保険。
税金。
年金。
住宅。
教育費。
これまで自分の中で後回しにしていた話題が急に現実味を帯びてきた。
もちろん全く知らなかったわけではない。
投資信託も保有していたし、NISAについても理解しているつもりだった。
けれど、
「理解しているつもり」
と
「体系的に理解している」
は別物だった。
今思えば、お金や税金のことを何となくで済ませていたことに、少し危機感を覚えていたのだと思う。
FPという資格を知った
そんな時に知ったのがFP資格だった。
最初は正直なところ、
「お金の資格があるらしい」
くらいの認識だった。
しかし試験範囲を見てみると面白かった。
家計管理。
税金。
保険。
年金。
資産運用。
不動産。
相続。
普段の生活に関わる内容が一通り含まれている。
まさにお金の総合科目のような資格だった。
投資だけではない。
保険だけでもない。
お金に関する知識を広く学べる。
それが当時の筆者には魅力的に映った。
勉強時間は1か月ほど
FP3級の勉強期間はおよそ1か月だった。
仕事の合間や休日に少しずつ進めた。
難関資格というほどではないので、特別な勉強法を使ったわけではない。
テキストを読み、問題集を解く。
ごく普通の勉強である。
ただ、勉強していて面白かったのは、
「知っているつもりだったこと」
が意外と曖昧だったことだ。
例えば税金。
源泉徴収や年末調整という言葉は知っている。
しかし詳しく説明できるかと言われると怪しい。
年金も同じだった。
毎月保険料を払っている。
でも制度の全体像はよく分かっていない。
FP3級では、そうした知識を一つずつ整理していくことができた。
お金の全体像が見えた
FP3級を学んで一番良かったのは、お金の全体像が見えるようになったことだと思う。
それまでは知識が点で存在していた。
投資信託は知っている。
NISAも知っている。
保険も何となく知っている。
しかしそれぞれがバラバラだった。
FP3級を勉強すると、それらが少しずつ線でつながっていく。
税金と投資。
社会保険と給与。
住宅ローンと家計。
それぞれが独立した知識ではなく、生活の中でつながっていることが見えてくる。
もちろんFP3級だけで全て理解できるわけではない。
しかし入口としては十分だった。
資産運用をしている人にもおすすめ
筆者はFP取得前から投資信託を購入していた。
きっかけは信頼している人からの助言だった。
そのおかげで資産運用そのものは早い段階から始められた。
ただ、当時は正直なところ、
「なぜそうするのか」
まで深く理解していたわけではなかった。
FP3級を勉強したことで、投資もお金全体の一部として捉えられるようになった気がする。
投資だけ頑張れば良いわけではない。
税金もある。
保険もある。
家計管理もある。
そうした全体像の中で資産運用を考えられるようになったのは大きかった。
FP3級は人生を変える資格ではない
ここまで書いておいて何だが、FP3級を取ったから人生が激変したわけではない。
収入が急に増えたわけでもない。
昇進したわけでもない。
しかし、お金に対する漠然とした不安は少し減った。
分からないことが減ると、人は安心できる。
これは意外と大きな変化だった。
将来のことを考えた時、
「全然分からない」
と
「大まかには分かる」
では心理的な負担が全く違う。
FP3級は、その「大まかには分かる」を作ってくれた資格だった。
その後FP2級へ
FP3級は比較的スムーズに合格できた。
勉強も楽しかった。
そして気付けば、
「せっかくだから2級も受けてみようかな」
と思うようになっていた。
結果としてFP2級まで取得することになる。
しかし今振り返ると、そのスタート地点は間違いなくFP3級だった。
もしいきなりFP2級から挑戦していたら、途中で挫折していたかもしれない。
まずは3級で基礎を固めたからこそ、その先につながったのだと思う。
おわりに
結婚を機に、お金や税金のことを何となくのままにしてきたことに少し危機感を覚えた。
その結果として受験したのがFP3級だった。
勉強期間は約1か月。
決して長くはない。
それでも得られたものは大きかった。
税金。
保険。
年金。
投資。
家計管理。
それまでバラバラだった知識が整理され、お金の全体像が見えるようになった。
FP3級は難関資格ではない。
だからこそ、お金の勉強を始める最初の一歩としてちょうど良い資格だと思う。
もし過去の自分に何か一つ勧めるなら、
「まずFP3級を受けてみたら?」
と言うかもしれない。
それくらい、筆者にとってはお金周りの整理をするのにぴったりの資格だった。
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