ここ数ヶ月、半導体関連銘柄が賑わっている。
株価を眺めていると、「すごいな」と思う反面、「今から飛び乗る勇気はないな」と感じることも多い。
もちろん、これからさらに上がる可能性もあるだろう。
しかし筆者は昔から、「今人気のある場所」を追いかけるのがあまり得意ではない。
だから最近も、半導体関連が盛り上がる横で、相変わらず高配当株を淡々と買い集めていた。
景気循環を読むことはできない。
どの業界が次に主役になるのかも分からない。
金利がどう動くかも、景気がいつ減速するのかも予想できない。
そんな能力があるなら、もっと投資は簡単なのだろう。
だから筆者は一つだけ信じていることがある。
景気を読むことはできない。でも、景気が循環することだけは信じている。
今人気の業界も、いつか落ち着く。
逆に、今あまり注目されていない業界も、いつかまた資金が戻ってくる。
その「いつか」は数か月後かもしれないし、数年後かもしれない。
それは誰にも分からない。
だから予想するのではなく、待つことにしている。
高配当株を選ぶときも、筆者には一つの基準がある。
配当利回り3.5%以上。
そして、業績悪化や減配リスクなど、明確な悪材料が出ていないこと。
この条件等を満たした銘柄があれば、少しずつ買い増していく。
逆に言えば、その水準まで落ちてこなければ買わない。
派手さはない。
一気に資産が増えるような投資でもない。
でも、この「自分のルール」を決めてからは、以前よりもずっと投資が楽になった。
昔は株価ばかり見ていた。
今日は上がった。
明日は下がった。
ニュースを見ては一喜一憂していた。
しかし、それを続けていても疲れるだけだった。
結局、自分がコントロールできるのは「いつ買うか」だけであり、「明日の株価」ではない。
だから最近は、「買う理由」が明確になった銘柄だけを迎え入れるようになった。
その結果、人気がない業界を保有している時間の方が長い。
話題になることも少ない。
SNSで「この銘柄が熱い!」という投稿を見ても、自分の持ち株とは全然違う世界の話だったりする。
それでも不思議と焦りはない。
むしろ、「今はそっちの番なんだな」と思えるようになった。
人気があるところに資金が集まるなら、人気がないところには放置された銘柄が残る。
そこに、自分が納得できる利回りで買えるチャンスが転がっていることも少なくない。
もちろん、高配当株だからといって必ず株価が戻るわけではない。
減配する会社もあるし、業績が長く低迷する企業もある。
だからこそ、「利回りだけ」で飛びつかないことは意識している。
配当利回りが高い理由は何なのか。
一時的に人気がないだけなのか、それとも本当に事業に問題があるのか。
そこは自分なりに調べるようにしている。
以前の筆者なら、株価が下がること自体を怖がっていた。
含み損を見るたびに不安になり、「本当に持ち続けていいのだろうか」と考えてしまっていた。
でも今は少しだけ考え方が変わった。
株価が下がったから買うのではない。
自分が決めた条件まで下がってきたから買う。
この違いは思っていた以上に大きい。
感情ではなく、自分のルールで動けるようになるからだ。
投資を続けていると、「次に上がる銘柄」を探したくなる。
でも筆者は、それよりも「今は放置されているけれど、いつかまた評価されるかもしれない銘柄」を、静かに待つ方が性に合っている。
その方が夜もよく眠れる。
そして、長く続けられる。
結局のところ、投資は誰かと同じことをするゲームではない。
自分が納得できるルールを作り、それを守り続けるゲームなのだと思う。
景気を読むことはできない。
それでも景気が巡ることだけは信じている。
だから今日もまた、人気の中心ではなく、その少し外側で、高配当株を一株ずつ買い集めている。
この考え方に辿り着く前に、以前は高配当株がマイナス20%になって怖くなり、手放してしまったこともありました。そんな話はこちら↓
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