会場調査や座談会に参加するようになって、気づけばそれなりの場数を踏んできた。
最初の頃は、「調査会社なんてどこも同じだろう」と思っていた。
事前アンケートに答え、条件が合えば本調査に案内される。
参加して謝礼をいただく。
流れはどこもほとんど同じで、違いがあるとはあまり思っていなかった。
しかし、長く続けていると少しずつ感じることがある。
それは、調査会社によって”常連歓迎度”が違う気がするということだ。
もちろん、これは筆者の完全な体感であり、実際の選定基準を知っているわけではない。
案件の内容や募集条件、年齢や居住地、家族構成など、さまざまな要素が影響しているはずだ。
だから「この会社はこうだ」と断言するつもりはまったくない。
それでも、不思議なくらい会社ごとの”雰囲気”を感じることがある。
ある会社では、一度参加すると、その後も定期的に声をかけてもらえる。
「あ、この会社とは相性がいいのかもしれない。」
そんな気持ちになる。
一方で、別の会社では、一度参加するとしばらく音沙汰がないこともある。
「しばらくは新しい人を優先しているのかな。」
そんなふうに勝手に想像したりもする。
もちろん、本当のところは分からない。
企業からすれば、同じ人ばかりが参加すると回答が偏る可能性もある。
逆に、過去の回答実績を評価して、再び声をかけるケースもあるだろう。
どちらも合理的だ。
だから会社ごとに考え方が違っていても、何も不思議ではない。
面白いのは、ポイ活を始めたばかりの頃は、そんな違いにまったく気づかなかったことだ。
「当たる・当たらない」だけで一喜一憂していた。
ところが経験を積むにつれ、「この会社はこんなカラーだな」と、なんとなく感じるようになった。
まるで、よく行くお店の雰囲気を覚えるような感覚に近い。
スタッフの対応が丁寧な会社。
案内メールがとても分かりやすい会社。
受付がスムーズな会社。
会場の空気が和やかな会社。
逆に、良くも悪くも淡々としている会社。
どれが優れているという話ではなく、それぞれに個性がある。
そして、その個性も含めて楽しめるようになると、会場調査そのものが少し面白くなってくる。
筆者は以前、「どうすればもっと当選するのだろう」と考えていた時期があった。
自由回答を工夫したり、アンケートの回答速度を意識したり、いろいろ試したこともある。
もちろん、それがまったく意味がなかったとは思わない。
ただ、長く続けてきた今は少し考え方が変わった。
結局のところ、自分でコントロールできない部分も多い。
案件との相性。
募集条件。
タイミング。
企業が求める属性。
こればかりは努力だけではどうにもならない。
だから最近は、「今回はご縁がなかったな」くらいの気持ちで受け止めるようになった。
複数の調査会社に登録しているのも、そのためだ。
一社だけだと波が大きい。
しかし何社か利用していると、不思議とどこかしらから案内が届く。
まるでリスク分散ならぬ、「案件分散」である。
投資で分散を意識するように、ポイ活でも分散は意外と大事なのかもしれない。
調査会社にも、それぞれ事情がある。
新しい参加者を積極的に募集したい会社もあれば、過去の実績を重視する会社もあるだろう。
その違いを外から完全に知ることはできない。
だからこそ、「当たらない=嫌われた」と考える必要もない。
筆者自身、しばらく案内が来なかった会社から、ある日突然立て続けに依頼が来たこともある。
ポイ活を続けていると、つい効率ばかりを求めたくなる。
しかし、調査会社ごとのカラーや空気感を感じながら参加するのも、この趣味の面白さの一つだと思う。
もしかすると、企業だけではなく、調査会社との間にも「相性」があるのかもしれない。
そう考えると、当選メールを待つ時間も少しだけ楽しくなる気がしている。
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